腸内細菌移植療法(糞便移植)は潰瘍性大腸炎の最新治療方法と病院

潰瘍性大腸炎、という難病に新しい治療方法がスタートしており、ゲンキの時間では22歳の神田さんに取材しています。最新治療である腸内細菌移植療法とはどんな治療で、症状はどのように改善されていくのでしょうか?ゲンキの時間では順天堂大学医学部消化器内科の石川大 助教授に取材しました。




潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎とは、厚生労働省の難病指定を受けており、下痢、発熱、腹痛、血便などの症状が重く、日常生活に支障を来たす病気。
年々患者数が増加しており、2015年現在推定15万人以上
原因は不明な点が多いが研究は進められており、注目されているのが腸内細菌だそうです。
潰瘍性大腸炎の患者の腸内最近バランスは健常な人と比べるとかなり乱れていて、これが潰瘍性大腸炎悪化や原因となっている可能性がある。
普通は食生活の改善やストレス緩和などで乱れている腸内環境は整うはずだが、潰瘍性大腸炎になるとバランスは崩れたまま改善しない。このため、潰瘍性大腸炎は一度発症すると完治すること難しく、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら一生つきあう必要がある病気です。

神田さん(前出)も投薬による治療はしてきましたが症状が改善せず6年が経過していました。

腸内細菌移植法とは?

順天堂大学医学部消化器内科では、腸内細菌移植療法という治療方法を実施しています。
腸内細菌移植療法とは健康な人の便から腸内細菌を抽出してそれを患者の腸へ移植する治療方法。
実は自然界にも同様の例があり、代表的なのがコアラ。コアラは水も飲まず、全ての栄養をユーカリから得ているが、赤ちゃんコアラはユーカリを分解する腸内細菌を持っていません。そこで赤ちゃんコアラは母コアラのフンを食べて腸内細菌をもらうことで、ユーカリを分解できるようになるのです。

CIMG6505.JPG

人間の場合の腸内細菌移植療法ではドナーの便を生理食塩水で溶かし大腸内視鏡で大腸の一番奥に流しています。日帰りで行える施術の為、患者の負担も少ないのが特徴。
ドナーの条件は(2015年5月現在)
・20歳以上
・配偶者又は二親等以内の家族
更に便や健康状態、採血による感染症等の厳しい検査をした上で治療が行われています。

移植後の経過は?

神田さんの場合、移植後、かなりの改善が見られました。発症前の状態に近づき、トイレの回数は激減、仕事も普通に出来ています。移植治療だけでなく、投薬、生活改善も並行して行っています。

腸内細菌移植療法は2014年3月から臨床研究が開始されました。
70〜80%の患者さんが症状の改善を自覚していますが、まだスタートしたばかりなので、長期的な経過観察が必要です。
順天堂大学医学部消化器内科では、現時点では潰瘍性大腸炎のみがこの治療の対象となっています。

腸内細菌移植療法を実施している病院は?

健康カプセル ゲンキの時間では順天堂大学医学部消化器内科を取材していましたが、他にこの腸内細菌移植療法を実施している病院はあるのでしょうか?

私が調べてわかったことをまとめると、現在腸内細菌移植療法(糞便移植とも言われます)を実施している病院はまだ極めて少ないようです。

・順天堂大学医学部消化器内科
・慶応大学病院、
・千葉大学医学部附属病院
・滋賀医科大学医学部附属病院消化器内科

【2016年1月追記】
・藤田保健衛生大学病院

アメリカでは既に50前後の病院で実施されているようですが、日本ではまだ始まったばかりの治療方法。今後の発展が期待されますね。

今後の腸内フローラ研究

便秘の第一人者、松生先生に伺いました。
生活習慣病も腸内フローラを研究することで治療の道筋が見えてくるかもしれないと盛んに研究が行われているところです。
腸は第2の脳とも呼ばれる程であり、下痢や便秘などの腸自身の症状だけではなく、代謝や免疫システムなど体全体に腸内フローラが影響しているのでは?と考えれています。
40歳を過ぎたら大腸内視鏡検査を受けて、腸の病気を早期発見することもとても大切な健康管理といえます。

まとめ
kanrinin-futsuu.gif
・潰瘍性大腸炎は完治が難しい
・腸内フローラが関わっていると予想されている
・腸内細菌移植療法(糞便移植)は始まったばかり
 今後の発展が期待される治療方法


【あわせて読みたい】
便移植で腸内フローラ改善!順天堂医大の最新情報!
4年待ち便秘外来に通うと自然に痩せる!小林教授の便活ダイエットとは?

私は不足する食物繊維をイサゴールで補充するようになってから、便秘が劇的に改善しました!
【体験談】イサゴールで私は便秘解消効果を実感!数年ぶりの感動体験!
posted by まきこ at 19:52 | 便秘解消(食べ物)